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2007年11月09日

メキシコの母系制社会 女の町フチタン1

%E3%83%95%E3%83%81%E3%82%BF%E3%83%B3%E5%9C%B0%E5%9B%B3.gif現代のメキシコに母系制社会の町フチタンが存在します。フチタンは人口10万にも満たない小さい町で、メキシコ南部オアハカ州の太平洋岸にあります(右図 旅の印象より)。
「マチスモ(男性優位)」の父系制の国メキシコの真ん中で、しかも地理的にも、世界経済上でも要所となる地方で、女性中心のサブシステンス志向の社会が保たれていることは、全くの驚きです。

サブシステンス生産とは、一般には直接に生存のために必要なあらゆる行為をさす。食料の調達、自家消費のための農地の耕作、買い物、料理などの家事労働、子供や老人の世話などで、第三世界の人々にとっては、彼らの再生産の最も重要な構成要素である。この使用価値に応じた生産は、無賃労働で自家需要のために行われる。

地方経済が国際金融経済と商品経済に統合されてしまっても、フチタンでは彼らの世界観を共有することによって、市場とお金をサブシステンス志向の形にすることができたのである。一体何故、このような母系制社会が保たれたのでしょうか?

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2007年03月29日

「メティス」は、政策上の分類(?)

もともとカナダの先住民族とは大きく3つのグループが認定されているそうで、それぞれ、①ファーストネーションズ(先住民族インディアン)、②メティス(先住民とヨーロッパ人の両方を祖先とする人々)、③イヌイット(北極地方の人々)と呼ばれているそうです。
[『カナダ先住民族(太平洋岸インディアン)の信仰』
http://www.jinruisi.net/blog/2007/03/000138.html

先住民族を調べたくて、「メティス」を知らべてみました。
すると、民族文化よりも、その発生歴史が浮かび上がってきました。
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2007年03月05日

イロクォイ部族連合~血族の固い絆で統合された共同体社会

『アメリカ先住民:イロクォイ族の母系社会』の続きです。今回は、イロクォイ部族連合の集団統合に迫ってみます。

“連合体”というと、異なる集団同士がお互いの共通する利益や目的のために形成する、というようなイメージを持ちますが、イロクォイ部族連合はそれとは異なります。

現代にみられる、武力や経済力を背景とした序列による垂直統合された連合体でもないし、取引・共生関係による各集団が並列に統合された連合体でもありません。

母系氏族を基盤とした血族の固い絆=性を基盤とする、有機的・複層的に各部族が統合された“連合体”です。

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2007年02月25日

アメリカ先住民:イロクォイ族の母系社会

『アメリカ原住民の対偶婚』『狩猟部族の勇士婚はアメリカ原住民に見られる』そして『母系・父系の継承について』で紹介されている、母系婿入り婚のアメリカインディアン、イロクォイ族について調べてみました。

 彼らは「イロクォイ族」と呼ばれますが正確には「イロクォイ部族連合」というべきで、カユーダ、オナイダ、オノンガータ、セネカ、モホークの5部族(後にタスカローナが加盟)から構成されされています。この部族連合という形態は、アメリカ合衆国建国時にその連邦制度のモデルとして大きな影響を与えたともいわれています。

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2006年11月07日

狩猟部族の勇士婚はアメリカ原住民に見られる

狩猟部族の“勇士婿入り婚”の事例がはっきりしなかったが、アメリカ原住民の対偶婚から勇士婚が存在したことが伺えます。

モルガン(『古代社会』1877年)は、採集・漁労部族=南方モンゴロイドの兄妹婚→交叉婚を原始の婚姻制としており、人類500万年のうちの99%以上を占める極限時代の首雄集中婚や、狩猟部族=北方モンゴロイドの勇士婚の系統を考慮していない。

(注)交叉婚、勇士婚とも母系だが、全男子が全女子と通婚する兄妹婚→交叉婚(氏族の異なる男女の組み合わせで移籍なし)の系統か、
首雄(族長)やその資格を一段下に拡張した勇士のみが、全女子と通婚する首雄集中婚→勇士集中婚(勇士婿入り婚)の系統かで、異なる。

ヨーロッパ人の世界侵略の過程で現存していた原始婚姻制がポリネシア等の兄妹婚または交叉婚だったことや、極限時代は乱婚(全員婚)と考えたことから、両者の区別を捨象し交叉婚の系統だけを措定したと思われます。

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2006年09月20日

アメリカ原住民の対偶婚

 モソ人の妻問婚は、かつて世界の各地で見られた交叉婚(の変形?)ですが、モルガンは著書『古代社会』(1877年)で、人類文化の発展段階(野蛮→未開→文明)に応じて、次のような家族形態と親族制度へと発展したとしています。

0乱婚(全員婚)…家族形態に先行するもの
①兄妹婚―→血族家族<母系でもあり父系でもある>
②兄弟姉妹の通婚を禁止するプナルア婚(交叉婚)―→プナルア家族<母系>
③排他的同棲を伴わない一対の男女の結婚―→対偶婚家族<母系または父系>
④一夫多妻(一般に妻たちの隔離を伴う)―→家父長制家族(遊牧民の例外段階)<父系>
⑤排他的同棲を伴う一対の男女の結婚―→一夫一婦制家族<父系>
 ①②⑤が基本で、①→②→③→⑤へ移行した。

 ①②はある程度解明されているので、以下で最も分かりにくい③対偶婚家族を、アメリカ原住民を中心に紹介します。なお、プナルア婚から対偶婚への移行とは、異なる氏族の男集団と女集団の通婚から、一対の男女間の結婚に移行したこと。それに伴い、女系だった氏族組織が、女系または男系へと転換している。

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